画家とひとがた

「画家とひとがた」

私は、人形が好きだ。
人と人形の歴史は古く、日本では縄文時代にさかのぼる。
土でできた人形(ひとがた)はあるときは信仰の対象であり、またあるときは身代わりとなって私たちの生活を守り息づいてきた。
私がモチーフとして人形を選ぶのは愛でる対象としてだけでなく、日々の生活を送る上で知らぬうちに暴発するアンガーを押さえるまじないのような役割があるのかもしれない!
このように人形を片手にキャンバスに向かって制作をすることは少なからず画家に何かしらの作用があると私は考えている。

今回の展示では、志同じく“人形”に強い思い入れのある四人に声をかけさせていただいた。
私たちは今“ひとがた”を描く。

松井えり菜

 

参加作家
松井えり菜・長井朋子・平子雄一・熊野海

Atelierの説明
 Atelierは、画家松井えり菜によるアーティストランスペース、画家による画家のための実験スタジオ。スペースの半分を制作の場とする傍ら不定期にイベントを企画している。Atelierの位置する椎名町はかつて池袋モンパルナスと呼ばれ、付近に熊谷守一、佐伯祐三、中村彝などのアトリエやマンガの聖地であるトキワ荘跡などがある古き良き時代が薫る町である。

会期
2019年11月30日(土)、12月1日(日)、12月7日(土)、12月8日(日)
時間13:00〜18:00
オープニングパーティー 11月30日(土)17:00〜19:00